過去10年の日本の転職市場動向と今後の予測

【2025年最新版】過去10年の日本の転職市場動向と今後の予測

日本の労働市場は、この10年間で大きく変化してきました。特に「転職市場の動向」や「転職エージェントの利用状況」は、企業と求職者の双方にとって大きな関心事です。本記事では、転職者数の推移年代別傾向転職サイトの利用変化、そして今後の市場予測を、最新データに基づいて解説します。

📊 転職者数の推移(過去10年)

総務省「労働力調査」によると、過去10年間の転職者数は以下のように推移しています。コロナ禍で一時減少したものの、2021年以降は回復傾向にあります

年度 転職者数(万人) 備考
2013年約366万人アベノミクス期
2016年約314万人やや減少傾向
2019年約351万人直近で高水準
2020年約308万人コロナショック
2021年約313万人回復期
2022年約325万人増加傾向
2023年約337万人過去10年で2位
転職市場のイメージ
年代 転職率
20代13.2%
30代9.8%
40代5.6%
50代3.0%

20代〜30代を中心に「キャリアの柔軟性を求めた転職」が増えており、終身雇用から自律的キャリア形成へのシフトが進んでいます。

💡 転職理由のトレンド変化

かつては「仕事内容に不満」「人間関係」が主な理由でしたが、2022年以降は「給与が低い」「将来に不安」が上位に。物価高騰や社会情勢の影響が背景にあります。

🏢 企業側の採用姿勢の変化

  • 即戦力採用からポテンシャル採用へシフト
  • ミドル層(30代〜50代)の積極採用
  • ハイブリッドワーク・副業解禁による柔軟性強化

企業も「人材の囲い込み」から「多様な人材の活用」へと転換しています。

🔍 転職エージェント・サイトの利用状況の変化

近年では、転職エージェントの利用率が上昇しています。マイナビの調査では、20代の正社員のうち50%以上がエージェントを活用していると報告されています。

  • 転職エージェントの利用:2023年50.3%(20代)
  • 転職サイト(求人情報掲載型)の利用:やや減少傾向
  • スカウトサービスやSNS経由の転職:増加中

転職サイトから転職エージェント・スカウトサービスへ、という構造的な変化が進んでいます。

📊 転職後の年収変動

2022年の調査では、39.5%が転職で年収アップを実現したと回答。特に次の層で顕著です:

  • 20〜30代の男性
  • エンジニア・クリエイター職
  • 営業・企画・マーケティング職

🔮 今後の転職市場の予測(2025年〜)

🔍 今後の注目ポイント

  • 人材不足の深刻化で求人ニーズはさらに増加
  • リスキリング・副業経験者の市場価値が上昇
  • AIやデジタル領域人材へのニーズ拡大

特に、電気・機械・IT・不動産・医療・法務・食品などは求人増が続くと予測されています(出典:doda転職市場予測)。

✅ まとめ|転職を考えるなら「今」がチャンス

10年前と比べて、転職はより当たり前の選択肢となりました。エージェントやスカウトを活用し、自分に最適なタイミングでキャリアを見直すことが重要です。

今後の転職市場は追い風です。戦略的に動くことで、年収・働きやすさ・やりがいのすべてを実現することが可能です。


  • この記事を書いた人

wm

人材サービス業界に15年程身を置き、現在は人材サービスの上場企業にてマーケティング部長として勤務。 自身も複数回の転職を経験しており、転職市場やキャリア、年収アップに精通。

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