サトウです。
前回は日本の40代に焦点を当てましたが、今回は視点を「世界」に広げてみましょう。
「欧米の給料が高い」のは想像つくと思いますが、今、猛烈な勢いで追い上げてきているのがアジア諸国です。特に中国の都市部やタイの専門職の給与は、もはや日本の同年代と遜色ないレベルまで来ています。
今回は欧米に加え、中国・タイ・フィリピンのデータも追加した最新の比較インフォグラフィックをご用意しました。日本の立ち位置がリアルに見えてくるはずです…。
🌏 6カ国・年代別平均年収比較【2025最新版】
(※概算レート:1ドル=150円、1ユーロ=160円、1人民元=20円、1バーツ=4円、1ペソ=2.5円で換算。
アジア新興国は主に都市部ホワイトカラー/専門職の推計データです。)
🟥 欧米先進国:圧倒的な高水準
約 1,050万円
約 995万円
🟦 日本:50代ピークの「山型」構造
約 450万円
約 600万円
🟩 アジア新興国:都市部の猛追
約 480万円
※都市部非私営企業は約450万円、IT系専門職などはさらに高給。
約 300〜600万円
※バンコクのマネージャークラスは日本の同年代とほぼ同水準。
約 135万円
※全国平均は低いが、マニラのIT・BPO業界などでは高給化が進む。
※出典:各国政府統計局(中国国家統計局等)、JETRO、民間調査機関のデータを基に当社独自試算。為替や職種により実態は大きく異なります。
-
✔
欧米との絶望的な差:アメリカの平均年収は日本のピーク時(50代)の約1.7倍以上。構造が根本的に異なります。 -
✔
中国・タイの猛追:北京・上海やバンコクの専門職は、すでに日本の地方都市の年収を上回るケースが増えています。 -
✔
日本の「ぬるま湯」危機:「年功序列でそこそこの給料」という日本の常識は、世界標準から見ると特殊で、かつ競争力を失いつつあります。
いかがでしたか? 欧米だけでなく、アジアの都市部もここまで伸びてきている現実に、少し焦りを感じた方もいるかもしれません。
しかし、これは「日本国内の常識」に縛られなければ、チャンスは世界中に広がっているということでもあります。
外資系企業、海外駐在求人、あるいはジョブ型を導入した日系グローバル企業など、選択肢は確実に増えています。まずは「自分の職種の世界相場」を知ることから始めてみませんか?