サトウです。
30代、40代と年齢を重ねると、「自分には誇れるような専門スキルがない」「課長や部長といった肩書きもないし、転職なんて無理だ」と、自信をなくしてしまっていませんか?
ハッキリ言います。それは非常にもったいない勘違いです。
あなたがこれまで現場で積み上げてきた「泥臭い経験」や「何気なくこなしていた調整業務」。それらは、社外に出れば数百万円の価値を持つ「立派なマネジメントスキル」として高く評価される可能性があるのです。
今回は、そんなあなたの中に眠る「隠れた資産(経験)」を掘り起こし、転職市場で高く売るための具体的な方法を、図解を交えて徹底的に解説します。
💎 あなたの経験はいくらで売れる?
市場価値を最大化する「スキル翻訳術」
1. なぜ「自信がない人」ほど市場価値が高いのか?
多くのミドル層が陥る罠、それは「社内評価=自分の市場価値」と思い込んでしまうことです。
今の会社では「当たり前」すぎて評価されない業務も、一歩外に出て、その経験を喉から手が出るほど欲している企業に見せれば、評価は一変します。
🏢 現在の会社での評価
「これくらい普通でしょ」
「年功序列だから…」
➡
🌏 転職市場での評価
「その経験、ウチで欲しい!」
「即戦力のPMだ!」
重要なのは、自分の経験を「市場が求める言葉」に翻訳して伝える技術です。次章からその具体的な方法を見ていきましょう。
2. 肩書きは不要!「隠れマネジメント経験」を探せ
30代後半以降の転職で最も年収アップに繋がりやすいのが「マネジメント経験」です。
ここで言うマネジメントとは、課長などの「役職」のことではありません。「人やプロジェクトを動かして成果を出した経験」すべてを指します。
いかがでしょう?心当たりがありませんか?これらは立派な「プレ・マネジメント経験」としてアピール可能です。
3. 年収が上がる「職務経歴書」の書き方(STARの法則)
経験を棚卸ししたら、次はそれを「高く売れる形」で職務経歴書に落とし込みます。
ここで絶対に意識すべきなのが「数字で語ること」と「STARの法則」です。
・営業チームのリーダーとして、メンバー5名の指導を担当。
・毎月の売上目標達成に向けて尽力した。
・社内会議の資料作成を行った。
【状況・課題】チームの売上が前年比90%と低迷していた。
【行動】プレイングリーダーとして、メンバー5名の行動計画を個別に見直し、週1回の1on1ミーティングを導入。ボトルネックとなっていた提案資料を共通化・型化した。
【結果】半年でチーム売上を前年比120%(+3,000万円)まで回復させた。
同じ経験でも、書き方一つで「ただ作業していた人」から「課題を解決できるリーダー」へと印象が劇的に変わります。
4. 【相場観】そのスキル、市場ではいくらか?
最後に、「隠れマネジメント経験」を適切にアピールできた場合、30代・40代でどれくらいの年収レンジが狙えるのか、一般的な相場観を見てみましょう。(※IT・都市部企業の例)
400〜550万円
狙い目!隠れ実績で到達可能
600〜800万円
800〜1,200万円超
役職がなくても、「プロジェクトをリードした経験」を正しく評価してもらえれば、年収600万〜800万円のゾーンは十分に狙えます。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
「自分にも、高く売れる経験があるかもしれない」と、少し自信を持っていただけたでしょうか?
しかし、自分の経験を客観的に棚卸しし、完璧な職務経歴書に一人で仕上げるのは至難の業です。自分では「大したことない」と思っている部分にこそ、本当の価値が隠れているからです。
そこでおすすめなのが、「転職エージェントのキャリアアドバイザー」というプロの視点を借りることです。
彼らは毎日何百人もの経歴書を見て、企業に売り込んでいる「経験翻訳のプロ」です。まずは相談して、あなたの「本当の市場価値」を診断してもらうところから始めてみませんか?